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リフォーム工事で取れない柱
近年、中古住宅を購入されたお客様から、田辺木材ホームにリフォームのご相談をいただいています。
福岡市近郊で住宅の購入を希望される方が増え、特に築浅の物件に関しまして
は、数が少なく、人気なんです。
ご購入前には
・売り出された、理由
・敷地の境界
・土地の権利関係
・旧耐震基準か、新耐震基準か
・再建築・リフォーム可能か
・違法改造や増築がされていないか
などを知っておかれるのが大事かなと思います。
家の構造材
家には構造材といわれるものがあり、柱や梁、土台などの構造材として使う木材には、荷重や揺れにも負けない強度が必要です。そして、長い間安心して住むために、水分や湿気に強く、高い耐久性のある樹種を選ぶことが大切になります。土台や柱などはシロアリへの強さという視点も忘れてはなりません。こういったことから、日本では古くからヒノキやスギ、そして最近では輸入品のベイマツやベイツガといった樹種が、構造材としてよく用いられています。
そして、柱には、通柱(とおしばしら)、管柱(くだばしら)、間柱(まばしら)などがあります。
通柱は、一階と二階とを通して使う長い柱。
管柱は、土台から胴差し(どうさし)、胴差しから軒桁(のきげた)のように各階
ごとの柱です。
間柱は、柱という文字が使われていますが、壁の下地材としての役割を
もちます。
抜けない柱
こちらのお宅では抜けない柱が2本並んでいました↓
1本は通し柱。もう1本は2階がのっている柱でした。
しかも2本の大きさが違っています。
家族が過ごすリビング空間を広くしたいのに、存在感のある柱が、ド~ンとあると、歩きにくいし、すれ違う時に気を使います。
リフォーム前はこの柱のところにリビングドアがありました。
リビングを広くするために廊下を減らして、リビングドアを玄関側にずらす計画です。
before
after
右の和室に入る引き戸ぎりぎりまでリビングドアが移動したのが分かりますでしょうか?
抜けない柱の間はルーバーにすることになりました。
ルーバーに使うものは、田辺木材ホームですから、「木」を想像されるかもしれません。
強度や変形などを考慮して、集成材ナラのクリア塗装を施工することになりました。
集成材
集成材は「素材を寄せ集めたもの」です。
実は、家の構造体や床などの建材・家具などにも使用される部材です。
詳しく説明すると、製材された板あるいは小角材などを乾燥し、節や割れなどの欠点の部分を取り除き、繊維方向をそろえて接着剤で接着してつくる木質材料のことで天然材に比べ、強度や寸法安定性、耐久性に優れ、湾曲した材料も製造できるなどの特徴があります。
広いリビングでは、ぶつかったり、当たったりすることがありますので、曲がったり弱かったりするととても危険です。
トイレのカウンターとしてもナラの集成材を使いました。
代表 田邉薫