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足立美術館に行ってきました
こんにちは!コーディネーターの染野です。
先日、島根・鳥取旅行に行き、日本一の庭園と言われる「足立美術館」に行ってきました。建物や美術館を観に行くことは好きですが、日本庭園を観に行くのは初めてでした!
足立美術館は島根県安来市にある美術館です。「名園と横山大観コレクション」すなわち日本庭園と日本画の調和が館創設以来の基本方針で、日本庭園を通して四季の美に触れ、横山大観の作品に接することで日本画の魅力を理解してほしいという、創設者 足立全康の願いがあります。
美術館に入って早速みえてきたのは苔庭です。曲線に整えられた苔に松が覆うように斜めに立っています。白砂と苔のコントラストが美しいです。
こちらは枯山水邸。大きなガラス越しにみる枯山水邸は手前にある石から遠くの山まですべてのバランスを考えて配置計画され、観賞用の椅子に座って思わずうっとり見惚れる庭園でした。ちょうどこの日は雨で、濡れて黒く光る川石がとてもきれいでした。
生の額絵はまさに生きる日本画ですね。手前の木と奥の庭のバランスと構図が絶妙です。
高さ15mの亀鶴の滝は人口の滝です。滝を人口で作れるものだということに驚きました。
たくさんの見どころがある庭園の中で私の一番のお気に入りはこの生の掛軸です。床の間の壁をくりぬき、そこからみえる庭園を掛軸に見立てています。
池庭の石橋から右の部分は昭和43年頃から作庭されたものです。地下水を使った池にはたくさんの鯉が泳いでいました。
白砂青松庭は横山大観の名作「白砂青松」を表現した庭で、水の流れを中心として右に黒松を使った力強い庭園、左に赤松を使ったやさしい雰囲気の庭園が見どころです。
5万坪に及ぶ庭園は圧巻でした。季節によってさまざまな表情を観ることができるので違う季節にも行ってみたいです。
現代の日本では日本庭園のある住宅は少ないですが、借景を意識した設計、まわりの自然や景色を取り入れた計画は現代の住宅にも安らぎと癒しを与えてくれると思います。
みなさまも島根県に旅行に行った際はぜひ足立美術館に行ってみてください。