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2024.01.21 お家の性能

断熱について

こんにちは!田辺木材ホーム営業スタッフの北嶋です。

1年で一番寒いとされる「大寒」の時期となりましたね。

住宅性能のなかでも近年、注目が集まっている「断熱性」。

断熱性の高さを表す「断熱等級」とはどのような指標なのでしょうか。これからお家を建築される方は「断熱性のよいお家で快適に暮らしたい」とお考えの方が多いのではないでしょうか。

 住宅内部の熱は、外皮(屋根や外壁、窓やドアなどの建物の表面)を伝わり外へと逃げます。住宅全体の熱がどのくらい逃げやすいかを計算したものが、UA値(外皮平均熱貫流率)です。逃げやすさをあらわす数値のため、UA値が小さいほど断熱性能が高い住宅であることがわかります。

  

◆地域区分

日本が8つの地域に分割されていることをご存知でしょうか?

「省エネ地域区分」といい、日本は北海道から沖縄まで気候にばらつきがあるため省エネ基準も地域によって区分されています。田辺木材ホームの建築エリアである福岡県と佐賀県は概ね6~7地域です

 

 引用元:一般財団法人住宅・建築SDGs推進センター

 

私たちの住む地域(6地域)における断熱等級の概要

◆各断熱等級の違い

等級 UA値 ηAC値 施行 概要
等級7 0.26 2.8 2022年10月

・「HEAT20」G3と概ね同等(※1)
・「平成28年 省エネ基準」よりも、暖冷房にかかる一次エネルギー消費量(※2)を概ね40%削減できる

等級6 0.46 2.8

・「HEAT20」G2と概ね同等(※1)
・「平成28年 省エネ基準」よりも、暖冷房にかかる一次エネルギー消費量を概ね30%削減できる

等級5 0.60 2.8

2022年4月

・「ZEH水準」の断熱基準と同等
等級4 0.87 2.8

2000年4月

・「平成28年 省エネ基準」と同等
【等級5が新設される以前の最高等級】
等級3 1.54 3.8 ・「平成4年 省エネ基準」と同等
等級2 1.67 ・「昭和55年 省エネ基準」と同等
等級1 ・「昭和55年 省エネ基準」未満

※…一次エネルギー消費量とは、冷暖房機や家電、照明など、住宅で使用する各設備機器が消費するエネルギーの量を熱量に変換した合計値のこと

・2022年に断熱等級5・6・7が新設されました。

・2025年以降、断熱等級3以下の新築は建てられなくなり、2022年3月まで最高等級だった等級4が実質の最低等級となることが予定されています。では断熱等級4を目指せばよいかといえばそうではありません。2030年にはさらに省エネ基準の水準が引き上げられ、断熱等級5が最低等級になると見込みです。

 田辺木材ホームは自由設計のため、外皮平均熱貫流率UA値はお家により多少前後はしますが、等級6の0.46を超える断熱性能です

断熱性能が高くでも家の隙間から空気が漏れてはせっかくの効果が得られません。そこで断熱と同じくらい大切なのは隙間の少ない家をつくることです。断熱性能がいくら高くても、隙間から空気が出入りすれば、快適な室温を保つことができません。家の隙間は「気密測定」により測ります。気密性能を表す数値が「C値」です。C値は相当隙間面積と呼ばれ、数字が小さいほど気密性能が高いことを表します。

 ※気密や気密検査については以前のブログでくわしく書いていますので是非ご覧ください。

 

◆断熱材は何がいいの?

 断熱材は「繊維系」・「天然素材系」・「発泡プラスチック系」3つがあり、沢山の種類があります。

 

 出典:旭化成建材

家づくりをご検討中のお客様から「断熱材はいったい何が良いのでしょうか?」と質問されることがあります。いろいろなハウスメーカーや工務店に話を聞くと、各社で「〇〇がいいですよ。〇〇はダメです」など異なることを言われてわからなくなってしまいましたというお悩みのご相談もあります。

そんなとき、私は決まって同じ回答をしています。

「断熱材は全て素晴らしい材料です。断熱の性能は断熱材の熱伝導率と厚みで計算します。また同じ性能の断熱材を使用しても、正しく施工しなければその性能を発揮できません」

田辺木材ホームは、高性能フェノールフォームを使用した外張断熱を採用しています。

 

◆高性能住宅 断熱性能×気密性能の両方が大事

気密性能が低ければ、隙間から空気が出入してしまい、断熱材の効果も薄れます。性能が高い断熱材を使用しても気密性能が低ければ、断熱性能を活かすことは出来ません。

断熱性能を表す「UA値」は設計時に机上で計算しますが、気密性能を表す「C値」は建築現場で実際に測定しなければわかりません。田辺木材ホームでは「全棟」「お施主様立ち合いのもと」「第三者機関により測定」しています。

高性能住宅に住まうことで、省エネになり光熱費の削減はもちろんのことですが、各部屋間の温度差もほぼ無いことでヒートショック予防につながり「健康寿命」を伸ばすことにつながればいいなと思います。

営業スタッフ 北嶋